池井戸潤「七つの会議」読了。
結論から言うと、とても面白かった。
野村萬斎主演で映画化された作品を観て気になっていた作品。
池井戸潤の作品は「半沢直樹」シリーズを一気に読んで以来で、その時は読み進めるほど続きが気になりページをめくる手が止まらなかった。
そして最後の方は早く読みたいという思いと終わってしまう寂しさがあったことを覚えている。
さて「七つの会議」。
こちらも次々と読み進めてしまい、あっという間に読み終わってしまった。
映画とは大元の話は同じであるものの中身は大きく違っていて、そういった発見も面白かった。
何よりも小説は登場人物一人ひとりをじっくり描いていることで深みが加えられている。
家族や背景まで描くことでその人の言動に説得力があった。
どの人物も何かしらのコンプレックスを抱えながらその人なりのベストを尽くしているのがわかる。
池井戸作品らしく、読者もまた自分の人生を生きていく勇気を得られるものになっているだろう。
そしてまた映画は映画でこれだけの内容の中から登場人物を整理して、テンポ良く2時間で良くまとめられていると思う。
どちらも素晴らしかった。
コメント